日記帳

2008年11月6日
 

長い間、ご無沙汰しました。久しぶりに日記を書かせてもらいます。

今年は、『源氏物語』が記録の上で確認されてから、ちょうど千年を迎えるそうです。

天平楽府のコンサートでは、十二単を着て演奏する機会に恵まれました。

正直に言えば、重くて演奏しにくかったのですが、一方でこういう服を着ると、立ち振る舞いが少しおしとやかになったようで、とても良い経験でした。

2006年07月19日



 

韓国ソウルで琵琶のソロ・アルバム「Pipa in Cinema」をリリースしました。この機会に、韓国のテレビEBSでコンサートを開きました。

コンサートは1時間半ほどの収録でしたが、放送されたのは、私の歌を中心に30分ぐらいでした。もう少し琵琶の伝統曲も放送してもらえれば良かったのですが・・・。でも、とても貴重な経験になりました。

今回は、日本から多くのアーティストに参加して頂きました。上の写真で、向かって左から、パーカッションの土屋吉弘さん、バイオリンの古舘由佳子さん、私、ピアノの磯村由紀子さんギターの竹内永和さんです。

2006年06月25日







 

古い伝統が残る日本の中でも、金沢は、特に昔ながらの美しい街ですね。
「かなざわ史跡コンサート」という企画で、金沢市にある古いお寺「心蓮社」さんで、コンサートを開きました。以前、奈良の東大寺でも琵琶を演奏させていただきましたが、こうした小さいながらも由緒あるお寺の温かい雰囲気の中で演奏するのも、とても心に残りました。
この機会に、ずっと前から行ってみたかった日本三大名園の一つ、兼六園を訪ねてきました。兼六園は雪景色が有名ですが、初夏の緑に覆われた様子もとても素晴らしかったです。ただ、今回は、残念ながら、あまり時間の余裕がなかったので、今度もう一度ゆっくりと見て回りたいと思いました。


   

2006年04月20日




 韓国人の特別な娯楽と言えば、登山かもしれません。子供からお年寄りまで登山が好きな方がとても多いです。皆よく‘週末に山登りしませんか’とお互いに誘い合います。実は、登山が韓国人の出会いの場所にもなるみたいで、合コン登山もあるそうです。とても健康的で、良い感じですね。
 私も友達から何度か誘われましたが、体力に自信がないため、ずっと一緒に行く勇気がありませんでした。でも、私も何ヶ月前に登山靴を買いました。そして、やっと昨日、私と同じ登山の初心者と一緒に北漢山に行って来ました。一番楽なコースを選びましたが、五分の一ぐらい登ったところで、すごく疲れました。もう今日はこのぐらいにしておこうとも思いましたが、あまりにも自分が体力の無いことが悔しくて、もう少し頑張ってみようと思って、暫く続けたら、だんだん楽になってきました。疲れのピークを越えたら、楽になるということですね。
 北漢山は殆ど石でできた山です。ところどころは登山道がとても細く、油断すると崖に落ちてしまいそうでした。でも、景色がとても良く、ちょうど桜も咲いていました。ソウル市内の桜はもう三週間ぐらい前に終わりましたが、山では今が満開です。
  韓国では登山の後はお豆腐料理を食べて、マッコリを飲むのが習慣です。麓にたくさんのそういう店があります。私たちも事前に調べてあった有名店に入りました。確かにお豆腐料理を食べたくて、マッコリも飲みたい気分でした。しかし、マッコリを少し飲んだところで酔い始めたような気がしました。登山の後は酔いやすいかもしれません。でも、美味しいお豆腐を食べて、爽やかなマッコリを飲んで、本当に気持ち良かったですよ。

2006年04月17日


 

  一週間ぐらい日本に帰って、あんべさんのコンサートツアーに参加しました。自分がメインじゃないので、あまり緊張もなく、思い存分に楽しんできました。あんべさんの故郷を通ったので、バスの中からあんべさんの説明を聞きながら見物しました。大橋と言うところで、昔は鉄を作る町だったそうですが、今はもう人が住んでいません。それを見て、自分の故郷が恋しくなって、帰りたくなりました。ツアーの最後の町、仙台に行った時はちょうど桜が満開だったので、お花見もできました。とても綺麗でした。昨日ソウルに戻って来ると、ソウルの桜はもう葉桜になり始めたところでしたが、まだ綺麗です。私のいない一週間がちょうど満開だったそうです。ところで、韓国でのお花見は日本のように座って、お酒を飲んだりはしません。というより、座り込んではいけません。昔は座っても良かったみたいですが、最近は禁止になりました。皆歩きながら桜を観賞します。


  韓国でのCDはもうすぐ発売です。日本と中国の他に韓国でもCDを出すことができて、本当に嬉しいです。このCDを出すきっかけはとても偶然でした。アレンジャーのパクさんという方が以前から日本で出した私のCDを聴いてくれていました。彼は、琵琶の表現力に驚いて、私一人でそれを演奏したと信じられず、きっと二人が演奏したものか、あるいは二度の録音で音を重ねたものだと思われていたそうです。そして、私が韓国に来て、友人の紹介でパクさんと知り合いました。初めてお会いした時、挨拶の言葉もなく、いきなり“ジャンティンさんのCDは一人で一回に演奏したものですか”と聞かれました。私が“はい”と答えたら、パクさんはとても感激されて、中国琵琶は素晴らしい楽器だとおっしゃいました。その後すぐ私のCDをレコード会社に進めて頂きました。2週間後にレコード会社から連絡が来て、韓国でCDを出しませんかと誘われました。それがこのアルバムを出すきっかけでしたが、本当に幸運だったと思っています。

  韓国ではまだ中国琵琶のことが知られていないので、最初のアルバムはなじみの曲にしましょうという考えで、映画音楽にしました。韓国で人気のある映画テーマ曲を13曲選んで入れました。殆どが西洋の曲でした。それで、自分が今までアジアの曲ばかり演奏してきて、西洋音楽のニュアンスがなかなかつかめないことを痛感しました。技術的には難しくありませんでしたが、微妙な味わいをどうしても出せませんでした。ただ弾いているだけという感じでした。それで随分悩んで、原曲を何十回も聴いて、自分の演奏のくせを無くして、かなり練習して、やっと自分が納得するような演奏ができました。本当に苦労しましたが、新しい勉強にもなりましたし、今までのアルバムとは違った雰囲気で、自分でも新鮮に感じています。

2006年03月12日

 韓国でのCDも近々出ますよ。そして韓国語版のHPももうすぐ公開予定です。この間、宣伝用の写真を撮りました。今回は今までと違うイメージの衣装もいろいろ着て、韓国人のスタイリストの手によって、新しいジャンティンが誕生しました。

 写真のこの服は、3年ぐらい前にイタリアへレコーディングに行った時、購入した物です。ずっと着るチャンスがなくて、今回初めて着てみたら、撮影スタジオで大評判になりました。‘これはジャンティンさんが買うような服じゃないみたいですね。’という人もいました。

 韓国語を4ヶ月ぐらい勉強しましたが、思うように進歩していません。撮影の時も通訳付きでしたので、ちょっとくやしいです。もっと頑張らなきゃとおもいました。

 先月、韓国のアーティストのコンサートにゲスト出演して、初めて韓国語で舞台挨拶をしました。下手でしたが、お客さんからとても暖かい拍手を頂いたので、緊張が解けて、そのあとの演奏も気持ちよくできました。韓国のお客さんはとても情熱的です。これからも、日本と韓国をメインとして、沢山の良いステージができればいいなぁと思っています。

2005年12月04日

 久しぶりに日記を書いています。実は最近はちょっと仕事を怠けています。ここ一年、とても忙しかったので、少し疲れてしまいました。しばらくは、ゆっくりと仕事をしならが、いろいろ勉強したいと思っています。

 先日はギターの渡辺香津美さんと共演しました。普段あまりしていない即興演奏をたくさんしましたが、緊張しながらも、とても楽しかったです。

 最近は仕事でよく韓国に行っています。実は来年の3月頃には韓国でもアルバムが出ます。今、韓国語も勉強しています。思ったより難しかったです。ソウルの冬はとても寒いです。雪も降って、綺麗ですが、私は寒がりなので、なかなか外に出たくないです。

2005年04月09日


 今年のリサイタルもやっと終わりました。今年は私が企画したプログラムで、琵琶のソロ、ピアノとのジョイント、オーケストラとの共演、そして歌も入れました。
 素晴らしい共演者たちといい音楽を作って、本当に楽しいステージができました。
 毎年のリサイタルの準備などでとても大変で、疲れますが、ステージで気持ちよく演奏して、お客さんの喜ばれる顔を見たら、また来年も頑張りたいと思いました。

 写真は上がオーケストラとのリハーサル風景、下がリサイタル終了後のサイン会の様子です。

2004年11月21日
 


11月19日〜27日、香港、シンセン、広州に行って来ました。写真は、左上が、在香港日本総領事公邸でのコンサート終了後に、北村総領事(左)、あんべ光俊さん(右)との記念撮影です。右上と下の写真は、シンセンにある日系企業の運動会の閉幕式で歌った時のものです。

2004年08月23日
評判の張芸謀監督の《LOVERS》試写会に行って来ました。冒頭の部分での琵琶演奏を担当させてもらいました。張監督の映画は映像の美しさで有名ですが、今回の作品も冒頭の踊りは必見です。
2004年08月05日
この夏はアルバム 《スワン》 のレコーディングを頑張っています。なかなか難しくてもともとの予定より大分遅くなりましたが、9月末には完成・発売になりますので宜しくお願いします。写真は、宮古のレコーディングスタジオです。すぐ近くに綺麗な海があると聞いていましたが、行く暇がありませんでした。来週また行って来ます。
2004年06月01日
歌アルバム『スワン』のレコーディングをしています。今までで一番大変なレコーディングです。一曲のために何日もかけて、十分納得できるまで頑張っています。発売日も1ヶ月遅れることになりましたが、良いものを作るためにできるだけ努力をしたいと思っています。良いアルバムの出来上がりを楽しみにしましょう。また、このアルバムを完成したら、関係者の皆さんと美味しいタイ料理を食べる予定ですが、早くその日が来たらいいなあと思っています。
2004年03月14日
今回のリサイタルでは唄も歌うので、いつもよりプレッシャーがありました。風邪をひかないようにずっと前から気を付けていました。歌手の大変さも少し理解できました。しかし、本番になって、音響も照明もとても素晴らしかったので、自分もすぐいい気持ちになって、緊張も消えていきました。特に沢田穣治さんや笹子重治さん、孟暁亮さんといったゲストの皆さんとの共演はとても楽しかったです。今までと違う雰囲気の音楽を演奏して、アドリブを楽しんで、なんか不思議で、楽しかったです。
(写真はとりあえずリサイタルの時のもの。本番のゲストの皆さんとのもっと良い写真は後日掲載します。)
2003年12月07日
最近、念願の個人スタジオができました。でも、ちょっと琵琶を弾いてみたら、近所に文句を言われて、早速防音工事をしました。今はコンサートのない日はスタジオに出勤しています(私は普通のOLをやったことがないので「出勤」するのが憧れでした!)。今は、そこでいろいろな楽器を弾いて、音楽の世界を楽しんでいます。ほんとうに自分だけの場所があるって、良いですね。しかし、最近寒くなったので、行くことが少しつらくなってきました。
2003年11月17日
NHKーFM「とちぎ6時です」の生放送に出演しました。3曲を生演奏しました。人があまりにも近くにいたので、緊張しました。来年の1月17日にはNHK宇都宮放送局主催のイベント『円仁と旅する古代中国 悠久の響き』が開催され、私も出演することになっています。今日は、大慈寺住職の林慶仁さんから円仁についていろいろなお話を伺いました。中国と日本の歴史について大変勉強になりました。
2003年10月10日
今日は四谷にある文化放送のスタジオでラジオ番組の収録をしました。とても楽しくお話ができました。中国の話をたくさんして、生演奏もしました。放送は11月になるそうですが、日にちが決まったら、報告します。
2003年09月05日
NHK仙台放送『てれまさむね 《夕暮れオンステージ》』に出演しました。琵琶の演奏とともに、初めてテレビで歌の披露をしました。(写真はリハーサルの様子です)
歌は最近始めたことなので、生放送で歌うのはとても緊張しました。でも、この経験で、7日の古川でのコンサートの時はリラックスして歌えました。また、13日に博品館でのコンサートの時も歌います。うまくいくと良いですね。応援お願いします。
2003年08月21日
最近「女子十二楽坊」がとても有名になっていますね。中国音楽が日本で知られることは本当に嬉しいです。彼女たちのおかげで、日本の方が中国音楽を、特に中国琵琶を好きになっていただければ幸いです。また、メンバーの殆どは私と同じ大学で、親しい人もいました。とても懐かしいです。学生時代のことをいろいろ思い出しました。昔のアルバムを開いたら、卒業写真が出てきました。(左の写真は卒業式の時のものです)
2003年08月04日
東京六本木にある九州国際FM(通称:LOVE−FM)のスタジオで、番組INSIGHT(インサイト)に出演してインタビューを受けました。DJはJ−waveナビゲーターとしてお馴染みのジェームス天願(てんがん)さん(写真左)です。天願さんは、英語、日本語はもちろん、完璧な中国語も話されます。中国人よりも上手です。びっくりしました。私ももっと日本語の勉強を頑張ろうと思いました。
2003年06月14日
これはイタリアのアンコナーにある教会です。6月14日の夜11時にこの教会でコンサートをしました。もともと蝋燭だけの灯火で開くキャンドル・コンサートという企画でしたが、一曲弾いてみたら、暗くてフレットがまったく見えなかったので、やはり電気をつけて貰いました。アンコナーは海辺の町で、とても綺麗でした。靴が有名だそうですので、翌日の15日は丸一日買い物しようと計画していましたが、15日は日曜日のため、店は全部休みで教会しか開いていなかったです。4つの教会を見学しました。(つづく)
2003年06月12日
イタリアのルッカという町の教会でCDを録音しました。山の中の教会でした。とても音が素晴らしくて、周りの景色も綺麗でした。でも、教会なので、防音装置がないため、周りが静かじゃないと録音できません。そのため、夜まで待って暗くなってから録音を始めることにしました。でも、イタリアの昼は結構長くて、夜9時まで明るかったです。困りました。また、夜中でも時々犬が吠えました。そういう場合は録音を中断して待つしかなかったです。とても大変な録音でした。でも、楽しかったです。去年の9月に『voice of the pipa』を録音した同じ教会です。今回の録音は年末頃にCD発売する予定です。

あ、それから、私はイタリア料理が大好きです。